PF(5th)

故郷

無人駅。見渡す。ぐるり一面海だった。「降ります?」「いえ」「そうですか」ほっとした表情を向けられる。降りるのであれば、目的ははっきりしている。海の底にある故郷。そこを目指すのだ。「まだ多いですか?」沈黙は肯定の意味だろうか。窓の外に、またね、と呟いて、ちょうど魚が遠くで跳ねる。また十年後、この場所で。
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